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地下水位と主要木本種7種の相対優占度の関係を図2−14に示した。樹種ごとに見ると、ハンノキが地下水位の深度が60cmよりも深くなるあたりから相対優占度が減少し、80cmあたりになるとかなり低い優占度に落ちてしまう。同様にヤナギも地下水位が深くなるに連れ相対優占度が減少するが、ハンノキよりも地下水位が浅い範囲から減少がはじまり、50cm以下のプロットでは出現しなかった。これら2種が地下水位の低下に伴い相対優占度を減少させるのに対し、残りの5種は増加する傾向が見られた。エノキやクヌギ、ゴマギはハンノキと入れ替わるように地下水位が60?pよりも深いプロットで相対優占度が高くなっていた。ヤマグワは増加しているとは言い難いが、やはり地下水位が60cm以下のプロットで相対優占度が最も高くなっていた。ムクノキは相対優占度自体がそれ程高くはないのだが、やはり増加傾向が見られた。

 

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図2−14 地下水位と主要樹種の相対的優占度の相関

 

 

 

 

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